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訪問美容師とは

訪問美容師とは、病気や怪我など様々な事情により美容室へ通うことが困難な方に対し、自宅や施設を訪問して施術する美容師のことを指します。

通常美容師や理容師は、美容師法であらかじめ届け出ている事業所以外で施術を行ってはいけないと定められています。しかし、法律上の例外として、特定の条件を満たす場合には訪問美容が認められています。

基本は美容の出張サービス

訪問美容師の基本的な仕事内容は、美容の出張サービスです。利用者の自宅や介護施設、医療施設などを訪問し、専門とする施術を行います。美容師として行うカットやパーマ、トリートメントなどの基本施術に加え、オプションとしてエステやネイルサービスなどを行う美容師もいます。

訪問先は、利用者の自宅か介護福祉施設が中心です。一般的なサロンとの違いは、訪問美容師は個人宅や施設など、利用者のプライベートな空間に入りこむことになるということです。また、日程調整や利用人数の把握などが必要なため、介護施設スタッフとの打ち合わせが多々あります。

施術に必要な器具を運ぶため、移動手段は自家用車が一般的です。一日に複数の住宅・施設を訪問することも珍しくなく、施術や打ち合わせに加えて移動時間も必要なため、忙しくなることもあります。通常の美容師とは働き方が大きく異なると考えておいてください。

利用者のメンタルケアも仕事のうち

美容師としての施術だけでなく、利用者のメンタルケアも重要な仕事の1つです。訪問美容の利用者の多くは、何らかの事情を抱えている場合が多いためです。

例えば高齢の利用者は、訪問美容によって清潔・きれいになることで、気分転換や自信を持つことにつながります。見た目を変えたり身なりを整えたりすることで前向きに生活できるかもしれません。

また、妊婦の方や産後ママはなかなか人と会うことができず、ストレスを一人で抱えていることが少なくありません。そのため、訪問美容師として、妊婦の方や産後ママに相談を受けることもあるでしょう。美容師として解決できる問題ではないとしても、話を聞くだけで相手のストレス解消に役立てることがあります。

開業時にそろえたいアイテム

開業時には、以下のアイテムをそろえる必要があります。

• 基本的な用具（タオルやドライヤー、鏡など）：それぞれ1万円程度
• 基本的な材料（パーマ剤やカラー剤など）：1万円程度
• 移動用の用具入れ：1万円程度
• 移動式洗面台・椅子：5～15万円程度
• 移動に使用する車：数十万円程度～

開業時にあった方が良い経験

訪問美容を専門にしている法人に勤め（もしくは請負い）、週に1回からでも経験を積みましょう。そこで経験を積みながら開業し、個人事業主として自分のブランドを構築することも良いと思います。訪問美容のスクールも必要によって検討しましょう。

開業時にあった方が良い資格

以下の資格は、開業時になくても良いですが、知識やスキルアップの為、他の訪問美容師との差別化の為に、いずれは取得しましょう。

• 福祉理美容師資格：～3万円程度
• 介護初任者研修：5～10万円程度

他にも、宣伝用の名刺やパンフレットなどもそろえれば、より多くの開業資金が必要です。個人で美容師として活動するためには宣伝も重要な仕事の1つであり、必要な費用負担として避けられません。

TSUNAGUは、訪問美容の利用希望者と訪問美容師をつなぐマッチングサービスです。どれだけ売り上げが出ても、固定費は登録・情報掲載料の月額700円のみです。新規登録から12ヶ月間はお試しとして無料で利用できるため、お気軽にご登録ください。