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ターゲットを設定する

開業にあたっては、ターゲットとなる客層を特定しておくことが重要です。開業すると仕事の進め方は自分の自由になりますが、その代わりしっかりと決めておかなくてはならないこともあります。

自分が住んでいる地域の地域性を考慮し、訪問美容師事業の対象としてどのような客層を中心に定めるかを決めます。訪問美容師の主な利用者は、以下のとおりです。

• 高齢者や要介護者
• 病気や障害を抱えて外出が困難な方
• 妊婦や育児ママ
• 結婚式などの儀式に参加予定の方

講習会に参加する

訪問美容師としての活動前に、講習会に参加しておくことをおすすめします。訪問美容には、通常の美容の現場にはない注意点やポイントがあるためです。たとえば、訪問美容の利用者の中には、寝たままで施術を受けざるを得ない方もいます。そうした方への施術にあたっては、実施前に講習会で雰囲気をつかんでおくことがベストです。

保健所へ届け出を行う

訪問美容師の開業準備として欠かせないのが、保健所への届け出です。原則として、以下の書類を作成・準備して提出する必要があります。

• 出張業務届
• 美容師（理容師）の免許証
• 結核、皮膚疾患その他厚生労働大臣が指定する伝染性疾病の有無に関する医師の診断書（1ヶ月以内のもの）
• 出張業務で使う携行品や消毒器具

税務署へ申請する

開業にあたっては、税務署へ以下の書類を提出することも必要です。

• 開業届
• 青色申告承諾申請書

開業届は、開業から1ヶ月以内に出さなくてはなりません。個人で開業する場合や自宅で開業する場合も必要ですので、忘れないようにしてください。また、青色申告承諾申請書は提出必須のものではありませんが、今後の確定申告や節税を考えたらこの段階で届け出ておくことが重要です。

市場調査は欠かせない

訪問美容師として開業するにあたっては、市場調査が欠かせません。自身が活動しようとしている土地の人口比やニーズを確認し、どのような方を対象として訪問美容を展開するべきかを考えます。

また、競合に関するチェックも必ずするべきです。参入予定の地域にすでに競合が多数入っていれば、新たに入り込むすきがない可能性があります。その他にも競合の業務形態や料金相場なども、チェックしておきたいポイントです。

地域の条例をチェック

活動予定の地域の条例も、必ずチェックしておくことが重要です。都道府県や市区町村によって独自のルールが定められていることも多々あるためです。たとえば地域によっては、山間部に住む方や船舶の乗員などが訪問美容の対象にできるケースもあります。

守らなければならない注意事項や、その地域ならではの活動スタイルなどを見つけられるため、必須と考えておくべきです。

営業力が求められる

訪問美容師として開業して事業を行っていくためには、美容師としてのスキルだけでなく営業力も求められます。介護施設やケアマネージャーとは深くかかわっていくため、これらの関係者への営業は欠かせません。そのほかにもポスティングやホームページなど、営業・集客手段は確立していく必要があります。

TSUNAGUは、訪問美容師とサービス利用希望者をつなぐマッチングサービスです。開業時の集客手段として、ぜひ積極的にご利用ください。