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基本的には美容師免許だけでよい

まず前提としていえることは、訪問美容師としての活動に必要な資格は、美容師資格だけであるということです。「訪問美容師」という資格があるわけではないため、美容師資格を持っている方であれば、理屈上はすぐに始めることが可能です。

しかし、訪問美容師に求められるスキルや知識があるため、いくら美容師としての経験があるとしても、すぐに始めることは難しいと考えておくべきです。たとえば、寝たきりの方や椅子から立ち上がれない方などの事情を抱えた方に対し、施術を行えなければなりません。

介護に関する知識は重要

訪問美容師としての活動を始めるには、美容師としての知識だけでなく介護に関する知識も重要です。訪問美容師が訪問することが多い介護施設には、自立できている方の施設と要介護者の施設の2つがあります。

訪問美容師が訪問する先の中心は要介護者の施設であり、要介護者がどのように生活を送っているのかを理解しておくことが重要です。その他にも、訪問美容師として活躍するためには介護に関する理解を深めていく必要があります。

介助の知識も求められる

訪問美容師には、介助に関する知識も求められます。要介護者への施術に関し、必要な補助の方法を学びます。特に利用者の自宅へ訪問して施術する際には、美容師が介助する必要があります。施設での施術の場合は職員の方が介助をしてくれますが、自分でもサポートをできた方がスムーズに進められるでしょう。

利用者や職員からすれば、介助も一通りできる訪問美容師に頼みたいと思うものです。訪問美容師としての市場価値にかかわるので、しっかりと学んでおくことをおすすめします。

訪問美容師におすすめの資格

訪問美容師に必要な資格は美容師資格だけですが、業務を進めるうえでは取得しておくことをおすすめする免許もあります。それは、介護職員初任者研修過程修了資格です。

介護職員初任者研修とは、介護職としての基本知識や技術を学べる研修です。修了すれば介護に関する基本を学んだ証明になるうえ、得た知識はもちろん実際に役立ちます。また、介助する際にはこの資格を取得しておかないと人の身体に触れることができません。個人宅に訪問する際には、必須だと考えておくべきです。

資格取得や知識の学習ができる団体

介護職員初任者研修を取得できる団体は、おおむね以下の3種類です。

• ニチイ
• ベネッセ
• 三幸福祉カレッジ

また、訪問美容師としての全体的なスキル・知識を学べる団体には、以下が挙げられます。

• NPO法人全国福祉理美容師養成協会「ふくりび」
• 一般社団法人日本訪問福祉理美容協会「訪問福祉理容師」

さらに、ヘアメイクに関する知識を深めたい方向けには、一般社団法人日本訪問理美容推進協会がヘアメイクセラピスト養成講座を開いているため、検討してみてください。

TSUNAGUは、訪問美容師とサービス利用希望者とをつなぐマッチングサービスです。毎月700円（税込）のご負担でご利用いただけるため、集客の一環としてぜひご検討ください。